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長寿ホルモン


それは、【アディポネクチン】

脳梗塞、心筋梗塞、癌と三大死因の予防にも役立っている、最強のホルモン【アディポネクチン】は、別名長寿ホルモンとも呼ばれています。食物ではリンゴ、ブドウ、キウイ、トウモロコシ、トマト、ピーマンなどに似た物質が豊富なようですが・・・この夢のようなホルモンは一体何なのでしょう!?

 

 

長寿ホルモンと言われるアディポネクチンとは!?

 

多くのホルモンは年齢とともに分泌量が減っていくのが普通だと思いますが、【アディポネクチン】は若い人より健康長寿な人ほど分泌量が増えるようです。

と語るのは岡部クリニック院長の岡部先生。専門分野は、肥満、糖尿病、内分泌学と、ホルモンのスペシャリスト。

 

100歳以上の女性と若い女性を対象とし、身長や体重を補正した公平な条件下で【アディポネクチン】の量を測定した調査では、100歳以上の女性の平均が20.3μg/ml、若い女性が10.8μg/mlと前者の方が2倍近い数字を出しました。岡部クリニックで【アディポネクチン】の量を測った1,300人の患者さんの平均も、男性で8.5μg/ml、女性で12.5μg/mlとデータが出てるので、健康長寿な人ほど【アディポネクチン】の量が多いことが分かります。

まさに、
【アディポネクチン】は、【長寿ホルモン】

といえるのです。

 

一方、【アディポネクチン】の量が4μg/mlを下回ると、「低アディポネクチン血症」として、糖尿病や脳梗塞、心筋梗塞、といった病気を引き起こしやすくなります。

それは、【アディポネクチン】が血管の老化を予防し、改善する働きをしているから。

 

【アディポネクチン】は身体の脂肪細胞から分泌されていますが、太っている人と痩せている人では、痩せている人の方が分泌量が多く、よく働く事が分かっています。分泌された【アディポネクチン】は動脈硬化のある血管にくっついて、その原因となる悪玉コレステロールや糖が血管の内側の膜の中に入りこんだり、血栓ができたりするのを防ぎます。

つまり、

痩せている人の方が長寿、、と言えますね^^

 

 

動脈硬化が進むと、血管が詰まって脳梗塞、心筋梗塞といった病気が起こりますが、【アディポネクチン】が多いと、このような病気は予防・改善することができるのです。また、【血糖値下げホルモン】であるインスリンの効き目を良くしたり、がんの予防にも役立ったりします。【アディポネクチン】の検査は基本的にどこの病院でも受けることができますので、積極的に測ってみましょう。

もし、【アディポネクチン】の量が少ないと思ったら、まずは痩せるように食事を見直し、運動を取り入れた生活を心がけましょう。先述のように【アディポネクチン】は太って脂肪細胞が膨らむと分泌量が減ってしまいますので、ダイエットが一番の対策なのです!!

また、【アディポネクチン】と同じような働きをする食物たんぱく質「オスモチン」を摂るのも効果的。身近なものではリンゴ、ブドウ、キウイ、トウモロコシ、トマト、ピーマンなどに豊富で、熱にも強い成分なので、毎日色々な調理で食事から摂りいれるようにしましょう!!

 

●岡部クリニック院長 岡部正先生
1953年東京生まれ。慶応義塾大学医学部卒業。医学博士。亀田総合病院副院長を経て、東京・銀座に岡部クリニックを開院。専門分野は、肥満、糖尿病、内分泌学。著書に『奇跡のホルモン「アディポネクチン」』などがある。

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